なんとなく教師のつぶやき

日常 思うこと

自立してたくましく生きる子どもが育つ、𠮟るべき3つのタイミング

あぁ・・・最近子どもに怒ってばかりだな。

これでいいのかな?疲れちゃったな・・・

という方はいませんか?私も現場でこのように思うことが多いのです。

 

自分に子どもがいたら、その子を叱るのは次の3つのタイミングにしたいです。

その1! 命の危険にさらされる可能性があること

その2! 人の迷惑になることをしているとき

その3! できるはずなのに、何度も同じミスを繰り返す

     とき

 

そして、次の場合には、叱るというよりも諭します(笑)

☆自分だけが損をする失敗

 

〔叱るタイミングとその理由〕

 

その1 命の危険にさらされる可能性のあること

 これについてはかなり強く𠮟った方が良いかと思います。子どものためでもあります。

 例えば、お兄ちゃんが下の階から階段を上ってくる弟を待ち伏せし、ふざけて脅かそうとしていたとします。これは僕ならうんと叱ります。人の命を奪う可能性があることなので、二度と繰り返させないために。

 これを「も~う、だめでしょう。やめときなさい」ぐらいで終わらすと、今度は保育園や学校などで、他の家庭の子にもやりかねません。なんと恐ろしいことか・・・。

 

その2 人の迷惑になることをしているとき

 みなさんは電車の中で騒ぐ子どもやお店で走り回る子を見たことがありませんか?

 ぼくなら、あれは叱ります!!(笑) なぜなら人の迷惑になる可能性があるからです。自分たちが損をするだけならいいのですが(後述の通り)、他の人が損をする場合は放っておけません。強く𠮟らねば、「自分たちがよければそれでいい」と思う子供になってしまうかも・・・。

 

その3 できるはずのことなのに、何度も同じミスを繰り返すとき

 子どもたちの中には、何度も同じ忘れ物をする子がいますが、僕ならそれ、叱ります。

 忘れえることは人間だれでもあるので、一度だけなら叱りません。(担任するクラスの子にもそうしています。)しかし、これを何度も繰り返すようではいけません。同じミスを繰り返さないように強く叱ったり、ミスを繰り返さない作戦を一緒に考えます。 

 これを、「も~う、また?明日こそは持っておいでよね」で終わらすと、子どもからすると、「怒られれば済むんだ。忘れても何とかなるんだな。」と思うようになります。

 ミスをすることは仕方ない。しかし、それをまずいことだと分かり、繰り返さぬよう工夫を考えることを子どもにしてほしいと思います。

 

 

 

さあ、ここまで叱るタイミングについて書きましたが、失敗は失敗でも、こんな失敗の時には優しく冷静に話ができればいいなと思っています!

 

☆自分だけが損をする失敗

 どんな失敗かというと、例えば電車の切符をなくしてしまったときなどです。

 

 電車を降りて、さあ改札を出ようというとき、もし子供が「切符ない・・・」と言ったらどうしますか?めちゃくちゃ怒りますか?気持ちはわかります(笑)

しかし、僕はなんとか冷静になって話をできたらいいなと思っています。

「そうか、じゃあこういう時は落ち着いて探すんだよ。ポッケの中は見た?カバンの底は?隅まで探してごらん。」と。

 

 子どもの失敗をなんでも怒っていたら、失敗を恐れて決断できない大人になってしまうかもしれません。何をするにも親(他の人)の意見を聞く、そうでないと動けない子に・・・

 

 誰かを困らせるのではなく、自分だけが損をしてしまうミスなら、たくさんすればいいのではないかと思います。そのたびに、解決の方法を考えさせればいいのです。一緒に考えればいいのです。