ハンバーグの恐ろしさを知り、男はまたひとつ大人になる
この前テレビで婚活に励む人々を特集した番組がやっていた。
婚活の一環として、男性達が小学校の調理室みたいなところに集まりハンバーグを作っていた。この訓練のねらいは……料理上手になって女性にふるまうためだったか、女性と話すときに料理の話ができるようにするためだったか…
ところでハンバーグを作り方をご存じだろうか。
料理にこだわりがないのでレシピにつっこみを入れないでいてほしいが、簡単に言うと
①挽肉、タマネギ、卵、調味料などを入れてこねる
②手でパンパンして空気を抜きながら形を整える
③焼く
である。なんと簡単3ステップである!
さて、簡単だと思ったのであれば作ってみてもらいたい。
レシピには書かれないが面倒くさいことの連続である。ハンバーグは金銭的に贅沢な食べ物なのではなく作る工程が大変だからこそ高いのだと思っている。
タマネギをみじん切りにする。思い通りの大きさにならないし慣れていないと危険。
こねる時に手がべちょべちょになる。このべちょべちょがなかなか洗っても落ちない。
食べた後の食器やフライパンが油まみれだ。料理は片付けまでやって料理である。
婚活の話に戻るが、特訓で大切なのはハンバーグをおいしく作れるようになることではなく、「ハンバーグを作るのってありえないくらい面倒くさいな、平日に作るのはあり得ないな」という気持ちを知ることであると思う。あの婚活者達にはその気持ちを忘れないでいてもらいたい。(え、何様ですか?)主催者もきっとそう思っている。
その気持ちを忘れなければ、恋人・婚約者が自分のために料理を作ってくれるたびに相手に感謝できる。相手の作る物に文句なんて出てくるはずもない。円満な関係を続ける秘訣である。
私の場合仕事から帰ると、平日の多くは妻が料理を作って家で待ってくれている。妻も働いてて疲れているだろうに、それこそハンバーグを作ってくれていたりする。もう本当に本当に感謝であって、毎度温泉旅行をプレゼントしたい気持ちである。(気持ちだけであるが、ここで本当にプレゼントできる男が漢である。)
しょっちゅう料理に文句を言ってくるパートナーには婚活をさせればいいと思います。