なんとなくのブログ

日常 思うこと

「人生損してる」というセリフについて

大学の教授だったか、あるいは松本人志だったか…

誰か尊敬する人、もしくはいわゆる”大物”、”大御所”がこんなことを言っていた。

 

「『○○したことないなんて、人生損してる』という人いるじゃん。あれ本当に嫌いなんだよね。」

 

たしかに!言われるたびになんだかモヤっとする言葉ランキング1位である。

いや、殿堂入りしてランキングに入れてもらえてないかもしれない。

 

好きでたまらないお店があったとして、

「○○行ったことないの!?めっちゃいいから今度絶対行ってみて!」なら分かる。

 

一方、「行ったことないの?それは人生損してるわあ…」

・・・はい???

僕まだ20代なんですけど、いいんですね?

まだ70余年生きますけど、いいんですね? 

僕がそこに行かなかったら、70数年損しっぱなしなんですね?

あなたのお気に入りの店に行かなかった世界線の私が不幸であることに、責任、もてますね?

 

僕なんてまだいい方で、50歳の人にそれを言ってみろ?

その人が生きてきた50年間という長い長い時間を、よく「損」とか言えますなぁ。

ああ、怖い。恐ろしい。

 

 

「人生損しているよ」が余計に気になるようになって以来、失敗ルートを進んできてしまったことを断定されている人の表情が気になる。

気になって顔を観察する。そうして表情が曇ろうもんなら、

「人生損しているだなんて言うからムッとされてるじゃん。損してるなんてわざわざ言う方が好感度失って損してるじゃん。」

と、心の中で思う。

 

「人生損してますよ」と言うときは覚悟をもちましょう。

相手を敵に回してしまうかもしれないから。

簡単に自分の価値観を押し付けてしまうのは、人生損してます。