なんとなくのブログ

日常 思うこと

地獄を笑って見ましょう

小説の面白さは、人が隠しもつ地獄を覗き見ることができることにあると思うのです。

人はだれしも地獄を抱えていると思います。地獄の大小は人によって異なり、自分の中に地獄があることを自覚せずに生活している人もいることでしょう。

地獄はある日突然その人の前に広がり、飲み込み、理性を失わせます。そうすることで人は過ちを犯すことがあります。本人たちにとってその地獄はこの上なく厄介なものであっても、他人にとっては実に興味深いものです。

一生経験することがないであろう地獄を、他人事だと同情したり笑ったりする楽しさが小説にはあります。